6.4

学生時代にドイツリートを学ばれた高野さんに因んで、世界三大ピアノの一つ、
ドイツのベヒシュタインを備えたサロンで、オールドイツリートプログラムの
コンサートを開催しました。

モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの歌曲を、歌詞の解説に加えて
音楽史や時代背景、曲に込められた作曲家の意図などの解説を交えながら、
21曲披露くださいました。
一口にドイツリートと言っても、曲奏やテーマが多様、作曲家の特色も加わり、
とても奥深い世界だということを知ることができました。

モーツァルトの「春へのあこがれ」は浮き立つよう軽快に、
ベートーヴェンの「自然における神の栄光」は豊かな声量で荘厳に神々しく歌われました。
シューベルトの「魔王」は、魔王・少年・父親それぞれのキャラクターのはっきりと
歌い分けられ、繰り広げられる物語を映像で見ているようでした。

ピアノは、田中梢さんにお越しいただきました。

♪♪ プログラム ♪♪
<1部>モーツァルトとベートーヴェンの歌曲
1.すみれ K.V.476
2.ラウラに寄せる夕べの想い K.V.523
3.クローエに K.V.524
4.春へのあこがれ K.V.596

5.アデライデ op.46
6.自然における神の栄光 op.48-4
7.口づけ op.128
8.我は汝を愛す op.235
9.君への想い

<2部>ゲーテの詩によるシューベルト歌曲
1.羊飼いの嘆きの歌 D 121
2.憩いなき愛 D 138
3.恋人の近く D 162
4.最初の喪失 D 226
5.野薔薇 D 257
6.魔王 D 328
7.ガニュメデス D 544
8.千変万化の恋する男 D 558
9.ひめごと D 719
10.ミューズの子 D 764

アンコール
・鱒
・楽に寄す